将棋世界誌で連載している「イメージと読みの将棋観」の単行本です。このコーナーは大好きで、昔はこのために将棋世界を買っているという時期もありました。
内容は一つのテーマ図に6人のトップ棋士が意見を述べるというもの。それぞれ違うタイプの棋士の素の意見や見解が見られる貴重なシリーズですね。
まあでもさすがに長期連載すぎて、飽きてきましたね。毎月5テーマもやっているから、だんだんネタのレベルも落ちてますし、あとはプロ棋士のコメントのレベルも落ちてきている感じがします。
しかしコメントの質は、明らかにテーマ図の質によるところが見受けられ、プロが本気になれるようなテーマ図を用意し続けることが要求されていますが、難しいでしょうねえ。あと全体的に内容量が少ないですね。1テーマ毎にあと1ページずつ増やすくらいは欲しいです。
また連載を重ねる間に、何度かプロ棋士が入れ替わっていますが、本書は「渡辺、佐藤、森内、谷川、久保、広瀬」(敬称略)の六名。そして全テーマ図でこの順番で語っています。なぜこの順番なのかがまず疑問ですけど。位の順番でもないですし。
そして人選もベストでは無い感じ。名前だけ見れば相当良いんですが、常に後ろの人ほどトークの質と量が少ないイメージですね。そして若手棋士は総じてだめというか、これだけタイトルホルダーに囲まれると発言力が無いというか、どうしてもコメントの質が落ちる気がしてしまいます。
だからこそタイトル経験のある広瀬七段だったり、現在の豊島、中村といったタイトル挑戦経験者なんでしょうけど、これでだめだとすれば若手からの人選は困難ですね。
ぼく的に六人選ぶとすれば、まず羽生、渡辺は必須。佐藤、藤井もはずせないですね。というかこの四人は棋力、個性、本気で語る姿勢、発言力で文句無しのトップ4だと思います。
残るは二名ですが、やはり若手が欲しいのと振り飛車党がもう1人というところで菅井六段かな、、あとは一か八かひふみんですかね。高年齢棋士も欲しいところではあるものの、ほぼ編集でコメント全カットされそうですけどね。
好きな棋士で言えば橋本、山崎コンビも見てみたいけど、2人とも適当そうだからどうかなあ?と、色々と考えていたらやってみたくなりました第1回「イメージと読みの将棋観」に出てもらいたい棋士投票!