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西川流振り飛車 居飛車穴熊破り

マイコミ将棋BOOKS 西川流振り飛車 居飛車穴熊破り近代振り飛車と言えば「先手石田流」と「後手ゴキゲン中飛車」ですが本書はなんと、「先手ノーマル三間飛車」と「後手ノーマル中飛車」の棋書です。

完全に時代に逆行しているようにも見えますが、そうでもないのです。先手ノーマル三間飛車は、これ一本で将棋倶楽部24の高段にいる人も何人かいますし、後手ノーマル中飛車は、プロの矢倉さんが考案した矢倉流中飛車ですので、プロにも通用するレベルの戦法です。

この2つの戦法は、どちらも居飛車穴熊に駆逐されたイメージがあり、実際に指していると8割の相手が居飛車穴熊に組んできます。そして、居飛車穴熊に組むのを防ぐ術がほぼ無いというのも共通しており、基本的には穴熊に組ませて戦うことを想定した棋書となっています。

3章のみ矢倉流中飛車からの相穴熊の解説となっており、特に矢倉流中飛車の解説書はほとんど無いので、そういった意味で貴重な棋書ですね。まずは1章から見ていきたいと思います。

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相掛かり無敵定跡研究

相掛かり無敵定跡研究 (マイナビ将棋BOOKS)もうタイトルからしてなんだか強そうな感じの本書。相掛かりのスペシャリスト野月七段と山崎八段の共著です。

相掛かりという戦型は、タイトル戦で登場する戦法でありながら、最もマニアックであると思われます。なんと言っても、お互いに初手飛車先の歩を突かない限り成立しないですからね。まあ横歩取り模様からの相掛かりみたいな指し方はありますけど。

というわけで相掛かりは全く研究していなくても、棋力にはほとんど関係無いと言ってもいいくらいですが、やっぱりなんだか相掛かりって魅力ありますよね。自分も昔はひねり飛車とか大好きでよく指していましたし、最もマニアックであると同時に、最も男らしい戦法って言うんでしょうか。接近戦で殴り合うようなイメージがありますね。

というところで内容のご紹介。

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永瀬流 負けない将棋

永瀬流 負けない将棋 (マイナビ将棋BOOKS)永瀬五段と言えばやはり、NHK杯での対佐藤九段戦。2回の千日手後に勝利という将棋が印象的ですよね。平然と2回も千日手に持ち込んだのも驚きでしたが、さらにあの佐藤九段にあっさり勝ってしまったのでさらに驚きでした。

内藤九段とか数々の名棋士達が頑張って千日手を打開して負けたりとか、千日手を回避するのがNHK杯の暗黙の了解みたいなところがありました。あの将棋以降、千日手も勝負術の一つとして本当の意味で定着したような気がします。

そんな「負けない将棋」永瀬五段の、自戦解説をしながらの中終盤の解説書が本書の内容となります。トップアマクラスの聞き手との対話形式となっており、ややくだらない感じのトーク内容が微妙に邪魔な作りとなっており、そこは残念な感じでした。

初めて読んだ時は、ふーん、という可も無く不可も無くといった感じの印象しか受けなかったんですが、もう一度読んでみると、なるほど、と納得しながら読み進めることができました。

つまりまあ、内容が軽いトークとは裏腹に、やや難易度が高かったのかな?と思います。あと自分は攻め棋風なので、内容に違和感を受けることが多かったせいかもしれません。そういうわけで内容をご紹介。

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ゴキゲン中飛車で行こう

ゴキゲン中飛車で行こう (マイナビ将棋BOOKS)内容には抜群の安定感を誇る「マイナビ将棋BOOKS」から、久々によくわからない本が出たな、と思ったのが本書「ゴキゲン中飛車で行こう」でした。

まず最初にこの本を見た時、タイトルからして読み物なのかなと思いました。まあ見た感じ定跡書っぽくないですしね。

「誕生から大流行までを創始者が語る」とか帯に書いてあったのもあるんですが、とりあえず内容には期待せずに暇潰し用に買ってみた棋書でした。

が、、久々にやられた一冊でした。これは棋書業界では初と言っていい切り口の読み物、というか自戦記集と言うべきか。いやあ、いい意味でやられましたね。

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渡辺明の居飛車対振り飛車Ⅰ

渡辺明の居飛車対振り飛車〈1〉中飛車・三間飛車・向かい飛車編自分が棋書を買う時の基準として、「初心者向け以外なら買う」というのがあります。つまり選考基準は低く、だいたい新刊は買っているんですが、いつも迷うのはこの「NHK将棋シリーズ」。

内容は良い棋書が多いシリーズではあるものの、初心者向けが多いのもこのシリーズ。そんな中では、この棋書の元となっている将棋講座は、久しぶりに毎週観ていて、内容は中級者向け。数多くの戦型を非常にわかりやすく解説していて面白かったですね。

かといって本になったところで面白いかどうかは微妙なラインと感じたので、買うのをためらっていたんですが、思い切って買ってみたところ、中飛車編のみ非常に面白い内容となっていました。
Ⅰ、Ⅱと2冊構成になっているものの、中飛車編だけ面白い。

どう面白いかというと、以前紹介した名著「消えた戦法の謎」のような作りになっているからです。というわけで、第1部 中飛車編からご紹介。

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新鋭振り飛車実戦集

新鋭振り飛車実戦集 (マイコミ将棋BOOKS)2008年当時のフレッシュな四段陣の自戦記集「新鋭振り飛車実戦集」。本書は、戸辺四段、遠山四段、長岡四段、高崎四段の4名による共著です。それぞれが自戦記を3本ずつ掲載しています。

ポイントはたまに入る「研究」のページ。所々で各自の研究をそこそこ詳しく解説しています。最低でも1ページ、長くて4ページ程、実戦から離れて解説してあります。だいたい序盤の変化についての研究ですね。

戦型的には、やはり最近の将棋らしくゴキゲン中飛車や石田流が多い感じ。というところで、内容に触れていきたいと思います。

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米長の将棋〈1〉居飛車対振飛車(上)

米長の将棋〈1〉居飛車対振飛車(上) (MYCOM将棋文庫DX)将棋からしばらく遠ざかると、メリットとデメリットがあります。

まずメリットは、余計な序盤の知識が抜けること。

これによりシンプルに、そして自分の力で形を作っていきやすいのが良い感じです。あまり遠ざかりすぎると、大事なものまで失うのでご注意を。

デメリットは、やはり勝負勘がなくなってしまうということ。

こればっかりは、実戦でしか身につかないと思うので、しょうがないところでしょうか。仕掛けのタイミングや、攻めか受けかの判断など、激しくにぶりますね。特に中終盤のにぶりっぷりと言ったら、もうどうしようもない感じです。

将棋から遠ざかっていたある日のそんなぼくが、リハビリの第一歩として手にしたのが本書「米長の将棋」です。

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