SUPER自戦記シリーズもあっという間に第5弾!ついに棋界のホープ「序盤中盤終盤隙が無い」でお馴染みの豊島七段いやもうすぐ八段の登場です。
本書は、2年前のB級2組順位戦の全11局(指し直し局含む)の自戦記集です。このシリーズでは定番となっている、自戦記の途中で解説や研究が挟み込まれている作りは今回も引き継いでいます。
最初に「B2の印象は力戦形が多い」と書かれていましたが、この自戦記の棋譜を全て並べてみると、これでもかという力戦形のオンパレードでした。
アマから見ると何気にB2って、今誰がいるのかすらよくわからず、順位戦の棋譜もA級はほぼ全て見る自分ですら、B1ですでに気になる対局しか見ないし、B2以下は昇級が決定する時とかに見るかもくらいというレベル。
なので今回は、こういう面々が今B2なのかあと思いながら見るのが楽しかったですね。よって将棋の内容としては、力戦形を的確に咎める豊島将棋、という感じの内容が多いです。特に陽動振り飛車含みの序盤戦が多いですね。
アマとしては、力戦形に対する指し方や考え方が研究ページとして別に説明されていたりして、かなり嬉しい内容となっています。冷静に将棋として見ると、9勝1敗なので当然差がついてしまった将棋が多くて微妙ですけどね。
そんな豊島七段の力戦形オンパレードB2全11局を見ていきましょう。