田村流けんか殺法

田村流けんか殺法 (新プロの将棋シリーズ)ぼくが読んだことのある棋書の中で、最も「可もなく不可もなく」という感じの本でした。

タイトルからして投げやりな棋書ですが、もちろん内容も投げやり気味です。
一応、自戦記集になるのかな?

でも決して面白くないわけではないんですよね。読み物としてはそれなりに読めるんですが、内容がなんとも表現しがたい・・。

基本的な内容は、田村五段の実戦より乱打戦の棋譜を抜粋し、その解説でしょうか。自戦記ごとにタイトルが付いているので、それを抜粋してご紹介。これを見れば、だいたいの予想がつくと思います。

 

・強気で押して勝機をつかめ
・開始直後にノックアウトチャンス
・相手のパンチにパンチを合わせる
・早指しは序盤から強気で押せ
・押され気味でもくよくよしない
・ときには挑発も必要なけんか殺法
・不利な時にはハッタリも必要
・投げやり指しで開き直る

とまぁ、だいたいこんな感じです。
250ページあるわりにスラスラと読め、それなりに読めたわりに、
読んだけど何も得るものがなかったと思った初の棋書です。

何も得るものがないってことは、すでにこういう指し方をしている・・のか?
(ドキドキ

まぁ一言でこの棋書を表現すると・・
「将棋は強気で指した方が良い」です。

自分の将棋に勢いが無いと思っている人には、
一読の価値はあるかもしれません。

推奨棋力:10級以上。