ぼくが読んだことのある棋書の中で、最も「可もなく不可もなく」という感じの本でした。
タイトルからして投げやりな棋書ですが、もちろん内容も投げやり気味です。
一応、自戦記集になるのかな?
でも決して面白くないわけではないんですよね。読み物としてはそれなりに読めるんですが、内容がなんとも表現しがたい・・。
基本的な内容は、田村五段の実戦より乱打戦の棋譜を抜粋し、その解説でしょうか。自戦記ごとにタイトルが付いているので、それを抜粋してご紹介。これを見れば、だいたいの予想がつくと思います。
・強気で押して勝機をつかめ
・開始直後にノックアウトチャンス
・相手のパンチにパンチを合わせる
・早指しは序盤から強気で押せ
・押され気味でもくよくよしない
・ときには挑発も必要なけんか殺法
・不利な時にはハッタリも必要
・投げやり指しで開き直る
とまぁ、だいたいこんな感じです。
250ページあるわりにスラスラと読め、それなりに読めたわりに、
読んだけど何も得るものがなかったと思った初の棋書です。
何も得るものがないってことは、すでにこういう指し方をしている・・のか?
(ドキドキ
まぁ一言でこの棋書を表現すると・・
「将棋は強気で指した方が良い」です。
自分の将棋に勢いが無いと思っている人には、
一読の価値はあるかもしれません。
posted with AZlink at 2013.12.27
田村 康介
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推奨棋力:10級以上。