カテゴリー別アーカイブ: 棋書 [問題系]

天国と地獄2(将棋世界6月号付録)

天国と地獄2(将棋世界6月号付録)将棋世界の付録が、Kindleの電子書籍版で100円だったので買ってみました。

かれこれ将棋世界のiPadアプリが出てから3、4年くらいですかね? 将棋世界はずっと電子版で読んできたのですが、この付録が付いてなかったんですよね。

しかしこの4月から発売されているKindle版では、100円で別途付録が購入できるのが新しいメリット。というわけで個人的にかなり久々の付録です。

そしてこの付録。丁度iPhoneで読むのにいい感じの大きさですよね。電車の中で実際の付録を読んでたら恥ずかしいですけど、iPhoneで読むのならいい感じ。いやあ相当いい感じです。

はい、実際のiPhoneでの表示画面です。

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ちょっと天地の余白が気になりますが、普通にいける感じですよね。

しかしこうやってiPhoneで読むことを想定して、解答の選択肢を大きな字にして制作して欲しいような気はしますね。

とりあえずiPhoneでの使い勝手はいい感じということが分かったので、かるく本付録の内容を見ていきたいと思います。

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凌ぎの手筋200

凌ぎの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス)最近、将棋の定跡研究に没頭しておりまして、まあそれはそれで楽しいからいいんですが、詰将棋もさぼり続け、どうにも地力が落ちてきたような気がしてきました。

将棋の棋力というのは、急には落ちないものですが、やっぱり日々のトレーニングを怠っているというだけで自信がすり減ってしまうものです。

そんなわけで、詰将棋も飽きてきたので、たまには手筋本で鍛えようかということで選んだのがこの金子タカシ著の凌ぎの手筋200でした。

まあ詰将棋を解くと将棋の読みの力が鍛えられ、つまり地力がつくと思うのですが、手筋本でも同じく読みの力は鍛えることができると思います。というわけで日々の鍛錬再開です!

ちなみにこの本は、もはや伝説となった「凌ぎの手筋186」という棋書の再販版。欲しくてもなかなか手に入れることのできない棋書だったので、再販となったのは嬉しい限りです。

と言いながら買ってから一度も読んでなかったばかりか、間違って最近2冊目を購入。トイレに常に置いておけるという安心感を買いましたね。 しくしく、、というわけで内容を見ていきましょう!

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勝てる将棋格言36

勝てる将棋格言36―プロの実戦に学ぶ妙手 (将棋必勝シリーズ)の格言にそった将棋を、プロの実戦譜を使って紹介、解説している1冊です。1つの格言につき、実戦譜3つ(稀に2つ)で、合計で格言36個・実戦譜100個くらいの内容となってます。

将棋の格言とは、「金底の歩岩よりも堅し」とか「玉の早逃げ八手の得あり」だとかいった感じのものですね。格言を知ってるだけでも、手に迷った時なんかに役立ったりします。

この本で紹介している実戦譜は、格言にそってはいるものの、プロの将棋のハイライトを切り取ったような内容になっているので、ただ読むだけでも面白いです。

1つ1つが短くスッキリしているので、ちょっと気楽に読むのにも最適です。だからつまり、この本は我が家ではトイレにセットしてあり、日々快適なトイレ生活を送っております。

プロの将棋の棋譜並べをしたいけれども、なかなか時間も取れないし面倒くさいし、全てが感動できる棋譜ってわけでもないわけです。でもこの棋書なら、確実に感動手筋をピンポイントで読むことができるのが良い点です。ただ、プロの実戦譜のみなのでそれなりに難易度が高い内容ではありますが。

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詰みより必死

詰みより必死―終盤の超発想法 (MYCOM将棋文庫)に引き続き必至問題の本です。この本だと必至じゃなくて必死って書くんですね。どっちでも正しいらしいですけど、ぼくは必至の方が専門用語っぽいので好きです。

通勤の電車の中でなにか必至問題集を、と思ってこの本を手に取りました。けっこう前から持ってたんで、1回は読んだはずなんですけど、あまり記憶に残ってません。まあ1回じゃ覚えてなくてもしょうがないかな。

この棋書では1手必至から順番に、15手必至まで載ってます。後半の方の長い必至問題はけっこう難しそうです。なんとなく、だんだん難しくなっていくので投げ出したような記憶もあります。

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寄せが見える本

寄せが見える本 〈基礎編〉 (最強将棋レクチャーブックス (1))最近、将棋の調子が激しく不調です。そんな時は自分の勝ち将棋を並べるのが良いと、米長先生が言っていた気がしますが、今日はぼくが不調を脱出する時に読む本「寄せが見える本」のお話です。

寄せの棋書の中ではぼくが一番好きな棋書でして、いい問題ばかりの上に、解説が非常に充実してます。この解説の充実っぷりが相当で、解説が多すぎて困ることはあっても、不十分だと思うことは無いという素敵な1冊です。

そのため、問題数がやや少ないのが唯一の欠点なんですが、基礎編と応用編の2冊セットで考えると丁度良い量な感じです。それでは2冊合わせての内容紹介です。

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王様殺人事件

王様殺人事件―極上の詰将棋ミステリー (MYCOM将棋文庫SP)詰め将棋作家伊藤果と推理小説作家吉村達也の夢のコラボレーション、という前フリで、ぼくはしばらくずっとこの本は「将棋が関係してくる推理小説」だと思ってました。

だから本屋で見かけても手に取ることは無かったんですが、ある日これが「伊藤氏の華麗な詰め将棋を推理小説作家が解くというか解説する本」であることに気づき、それは面白そうだ!と思って買ったのでした。

で、ワクワクして読み始めたんですが・・・この本の読み方が全くわからんのですよね。詰め将棋はどれも華麗なものばかりで素晴らしいんですが、難しすぎてほとんど解けないんです。

まぁ、解くというよりも作意を解説によって楽しむというような構成になってるんで、とりあえず気にせず読み進めることにしました。

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すぐに使える将棋の手筋 (上)

すぐに使える将棋の手筋〈上〉 (週将ブックス)前に紹介した「手筋の達人2」の次に読むのに丁度良さそうな手筋本です。

歩・香・桂・銀についての手筋の棋書で、一問一答形式ではなく、実戦から手筋部分を切り取った読み物的な構成になっています。

使われている実戦はプロの将棋や、古くは天野宗歩の将棋などもあり、その他はおそらくトップアマの将棋を中心に抜粋している感じです。その為、内容はやや高度ですが、実戦的な手筋を多く学べる作りになってます。

青野先生著の「勝てる将棋格言36」の、難易度を下げたバージョンと言った感じでしょうか。問題を解くという感じではなく、手筋の読み物といった作りなのが良かったです。

取り上げられている手筋は、華麗という感じのものより、いかにも実戦的なコッテリ系手筋が多いと感じました。そのため、実戦で活用できそうなものが多そうです。

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