前回紹介した「5手詰ハンドブック」をマスターしたパワーを確かめるべく、
手に取ったのがこの棋書です。
5手詰め20題・7手詰め60題・9手詰め25題の計105題です。
「詰将棋パラダイス」略して「詰パラ」と呼ばれる専門誌に掲載された問題で構成されています。
この詰パラというのは読んだことがないので詳しくはわかりませんが、読者の投稿作品が中心となっているようです。なのでこの棋書では問題と一緒に、投稿した作者の名前も書いてあります。
この棋書での全体としての印象は、投稿作品ということもあって、棋力アップに役立つというよりは、やや芸術面重視の問題が多いように思います。
けっこう昔に買っていた棋書で、以前は7手詰めを解くのが苦しくて投げ出したものでした。しかしハンドブックパワーのおかげで、スラスラ解けるようになっていたのですが・・・
どうしても1問、解けそうで解けない問題にぶつかりました。解けない詰め将棋には、いくつかのパターンがあると思います。
・入玉形で、すでに考える気力が起きない。
ぼくだけかもしれませんが、なんかもう考えるのもつらいです。
・手数が長すぎて、考えたくても考えられない。
いや、自分に合った手数の問題を解きましょうね、という。
・思考の落とし穴にハマって解けない。
これが、解けそうで解けない一番ではないでしょうか。こういう問題は、人に見せると案外あっさりと解かれてがっかりすることが多いのは気のせいでしょうか。
というわけで今回も思考の落とし穴にハマってしまったようで、どうしてももやもやもや、、あともう少しで解けそうなのに!というこの感じは、答えを見るのも拒否してしまいます。
しょうがないので、全ての王手をしらみつぶしに調べていくも、やはり解けない。うんうんうなりながら、ふと、作者名に目がいきました。
そこには「伊奈めぐみ」と書いてありました。
ん? どこかで見たことのある名前に、今度は記憶を辿っていきます。
そういえば、伊奈四段の妹が渡辺竜王と結婚して、その人の名前がめぐみで、詰め将棋を作るとかって話も聞いたことあるぞ。
というわけで、渡辺竜王の奥さんが作ったと思われる問題がコチラ。
綺麗な手順ですね。感心します。
いい問題なので、ぜひ解いてみてください。7手詰めです。
ついでにぼくが作った詰め将棋をご紹介。
11手詰めです。今見ても、イマイチだなあとガッカリします。
ぜひ解かないでください。
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