前に紹介した「手筋の達人2」の次に読むのに丁度良さそうな手筋本です。
歩・香・桂・銀についての手筋の棋書で、一問一答形式ではなく、実戦から手筋部分を切り取った読み物的な構成になっています。
使われている実戦はプロの将棋や、古くは天野宗歩の将棋などもあり、その他はおそらくトップアマの将棋を中心に抜粋している感じです。その為、内容はやや高度ですが、実戦的な手筋を多く学べる作りになってます。
青野先生著の「勝てる将棋格言36」の、難易度を下げたバージョンと言った感じでしょうか。問題を解くという感じではなく、手筋の読み物といった作りなのが良かったです。
取り上げられている手筋は、華麗という感じのものより、いかにも実戦的なコッテリ系手筋が多いと感じました。そのため、実戦で活用できそうなものが多そうです。
章ごとに歩・香・桂・銀で分かれており、さらに細かく50個のジャンル別に分類されています。
1つのジャンルにつき、4ページで3つの将棋を紹介しています。というわけで問題数的には全部で150問となります。
4ページ固定のため、たまに説明不足と感じる部分もあったのが少々残念でした。4ページにこだわる必要もないと思うんだけど、まあしょうがないかな。
戦型については、古今東西いろいろな形を取り上げているので、読んでいて飽きないですね。有名な升田-大山の将棋から最近の藤井システムまでよりどりみどりです。
けっこう最近のNHK杯戦からも抜粋されていて、これ見たなというのもいくつもありました。また、いくつかコーヤンの将棋があったのがファンとしては嬉しいトコロでしたね。オススメです。
すぐに使える将棋の手筋〈上〉 (週将ブックス)
posted with AZlink at 2013.12.29
週刊将棋
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推奨棋力:7級から二段。