に引き続き必至問題の本です。この本だと必至じゃなくて必死って書くんですね。どっちでも正しいらしいですけど、ぼくは必至の方が専門用語っぽいので好きです。
通勤の電車の中でなにか必至問題集を、と思ってこの本を手に取りました。けっこう前から持ってたんで、1回は読んだはずなんですけど、あまり記憶に残ってません。まあ1回じゃ覚えてなくてもしょうがないかな。
この棋書では1手必至から順番に、15手必至まで載ってます。後半の方の長い必至問題はけっこう難しそうです。なんとなく、だんだん難しくなっていくので投げ出したような記憶もあります。
手数が長くなると、同じ手数の詰め将棋よりも格段に難しくなるので投げ出した気持ちもわかります。しかし今見てみると、長い問題では「詰めろ詰めろで迫って最後に必至」という非常に実戦的な好手順の良問ばかりです。
これは問題が解けなくても、繰り返し暗記するほど読んでマスターしてしてまえば、相当役立ちますね。
今までは必至問題も詰め将棋のように、短い手数の問題が大事だと思ってましたけど、これを読んだら、むしろある程度長い手数の問題こそ有力だと思えました。実戦では、必至かかるまでに王手や詰めろが長いこと続くことが多いですからねえ。
どういう感じの王手や詰めろが有効なのか、それが答えを見て手順をなぞるだけでも勉強になります。しばらく必至問題にハマりそうです。