カテゴリー別アーカイブ: 棋書 [観戦記]

将棋名勝負2006-2012 -プロが選んだ70局-

将棋名勝負2006-2012 -プロが選んだ70局-将棋世界誌の人気コーナー、毎年一回やっているプロが選ぶその年のプレイバック10局を7年分で70局分をまとめた一冊です。このコーナーはとても大好きで、毎年これを読むと一年の総括という感じがしますよね。

有名なタイトル戦の将棋を、ああこんな手あったなあ、とか思い出しながら楽しんだり、またはマニアックなC級順位戦の将棋がランクインしていたりすると、新鮮な気分で読めたりもしますね。

そんなステキなコーナーなのですが、これをただまとめただけで2,689円という値段設定はいかがなものでしょうかね。というわけで買うことはないと思っていたのですが、先日Amazonの電子書籍版の値段を見てみたら1,300円台になっていたので、それなら買おうかなと思って購入しました。

Amazonの電子書籍版はAmazonサイドに値段決定権があるようで、1ヶ月くらい経つと値段が落ちますね。しかし本書は、解説部分を大幅加筆したと書かれているものの、読んだ感じではむしろ将棋世界に掲載時の方が読み応えがあったように感じます。

まあ2度目だし、内容的にはしょうがないのかなとは思いますが、明らかに掲載時に載っていた写真が無かったりと、むしろボリュームダウンしているような気がしてなりません。なんか臨場感が出てないんですよねえ。

あとこういう棋書の今後の課題として、棋譜を並べなくてもその将棋の凄さが伝わるような誌面作りをして欲しいなあと思います。

それはさておき、掲載されている将棋の方はどれも素晴らしい棋譜なのでやっぱり読んでいると盛り上がってきますね。というわけで、、唐突に「プレイバック2006-2012 -オレの選んだベスト10局-」をお送りしたいと思います。

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村山聖名局譜

村山聖名局譜29歳の若さで亡くなった村山聖九段の名局を、羽生・先崎コンビが軽妙なトークで切り裂く1冊です。

村山九段は、「聖の青春」という小説やドラマにもなった棋士ですね。ぼくはドラマを観た事がありますが、泣けるお話です。

ただ、村山九段役の俳優が実物よりかなりかっこよすぎる(夜神ライト役でもお馴染みの藤原竜也さん)というか太ってないのが気になったけど。

まぁ故人の将棋の解説ということなんで、マジメな解説の本かと思って買いました。

が・・なんだろうこの妙に明るいトークは・・。

ごく普通に棋譜についてのトークをしている、羽生さんと先崎さんのセリフそのまま載せちゃってます。どんな感じかを本文より抜粋。

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