飯島七段渾身の最新刊は、将棋世界で連載中の「横歩取り裏定跡の研究」を書籍化したもの。とにかく横歩取りのありとあらゆる裏の変化を追求しており、ロマンあふれる内容です。
自分も10年くらい前に色々こういう横歩取りの裏定跡の研究にハマりまして、日夜研究していたのを思い出します。
続編も出るようで、シリーズ第1巻となる本書では横歩取りの基本図(下図)より、①▽8八角成▲同銀▽3三角とする▽3三角戦法、②▽8八角成▲同銀▽3八歩▲同銀▽4四角とする▽4四角戦法、③▽8八角成▲同銀▽2八歩▲同銀▽4五角とする▽4五角戦法、以上3つの戦法に焦点を絞っています。
続編ではさらに④ここから▽4一玉とする▽4一玉戦法、⑤相横歩取り、へと続く模様です。④の▽4一玉は佐藤九段が指しているのを見たことがあるような気がしますね。それでは本書の内容を見ていきたいと思います。