カテゴリー別アーカイブ: 棋書 [中飛車]

粉砕振り飛車破り

粉砕振り飛車破り―最新の急戦策で振り飛車を撃破する! (将棋必勝シリーズ)以前紹介した深浦先生著の「振り飛車破り超急戦ガイド」と似たような感じ・コンセプトの棋書です。つまり、どんな振り飛車に対しても急戦で挑もうという内容です。

対四間では右銀急戦、対三間では超急戦&急戦、対中飛車は加藤流の急戦、対向かい飛車も加藤流かな?という急戦です。やや古い雰囲気のする戦法が目に付きますが、それだけにむしろ有力な匂いのする戦法揃いです。

まず注目したいのは「対三間での急戦」です。定番の▲5五歩▽同歩▲4五歩の仕掛けの後、定跡では▲4六銀と指しますが、この棋書ではそこで▲6六銀とするのが有力だと書いてあります。

これは他の棋書には載っていない変化であり、たしかに居飛車有力に見える指し方なので、ぜひ知っておきたいところです。参考までに、コーヤンがその▲6六銀に対して▽4二飛として力勝負に持ち込むのを将棋倶楽部24で見かけたことがあります。

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振り飛車破り超急戦ガイド

振り飛車破り超急戦ガイド (パワーアップシリーズ)対三間・四間・中飛車のそれぞれにおける超急戦策のみが載っている定跡書です。超急戦なので全て先手番用の作戦、さらに対三間以外は限定局面でしか使えないんですが、強力な破壊力のある戦法揃いです。

また、全てプロの実戦でも指されている作戦なので安心して使えます。

この棋書の大きな特徴として、最後の第4章が「終盤の戦い方」となってます。ここでは定跡手順が終わった後の勝ち方について書かれています。

定跡書の「これにて良し」からどう勝てばいいのか、そこに言及してるのは素晴らしいですね。

この章を読んで思ったのは、「これにて良し」以降でこんな手を指さなくては勝てないのか・・という驚きでした。これが指せないと勝てないんだったら、じゃあ勝てないじゃん!って思うことがしばしば・・。

しかし終盤の、手が広い局面を詳しく解説するのはとても難しいことだと思うのに、わかりやすく書かれているのは、さすが深浦先生というトコロ。ただ、この棋書に書かれている定跡の全てについては書かれていないのが残念でした。

つまり限定局面の中の限定局面の終盤の解説なんで、滅多に出会わないんですよね。ってまあ、欲を言いすぎでしょうけど。

では、内容のご紹介です。

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加藤の振り飛車破り決定版

加藤の振り飛車破り決定版 (パワーアップシリーズ)

我が家のトイレに置いてある棋書シリーズ第二弾!ちょっと変則的な戦法を中心に取り扱っている、対四間飛車(少しだけ対中飛車もあり)の1冊です。

ひふみんの棋書と言えば、使用される棋譜がかなり古く、解説の半分以上が棋譜読み上げ、ブレイク的なトーク部分はカトリック、というので有名です。

言い換えれば、棋譜が古くて今どき通用しない、解説がほとんどない、トークつまらん、となります本書もやはり、その流れをしっかり受け継いだシリーズ最新作となっております。

しかし、唯一どうしても気になる内容の章があったので購入を決意しました。それは第2章の、対四間飛車・矢倉戦法です。

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