4歳の頃、目の前で両親を惨殺され、そのショックで言葉が話せなくなってしまった少女が7年後、女流棋士となって・・・という感じのストーリーの将棋マンガです。
血生臭くて重いストーリーと、スッキリした絵があまり合ってないんですが、気になるストーリー展開でけっこう面白いです。もう少し画力があれば相当いいんですけど、まぁ将棋マンガとしてはそこそこ面白いんじゃないかな。
ぼくは以前、詰め将棋が大嫌いで、見るだけで頭が痛くなるほどでした。
強くなるには詰め将棋を解け!とは言われるものの、楽しむための趣味なのに嫌いなことをやるのは、やっぱりありえないですよね。
そこで「詰め将棋を解かずに初段になる!」と心に誓って、それを達成したのがぼくの唯一の自慢です。
しかし将棋とは玉を詰ますゲームなので、詰まさないと勝てないと言われますが、そんなことはありません。大差をつけたり受けきったりで勝つのはもちろんのこと、とにかく1手差以上の差をつけていれば問題ないはず。
ぼくが目指したのは、序中盤で優勢を築き、逃げ切るというスタイルです。そのためにしこたま定跡を勉強しました。ですが、さすがに初段クラス以上ではそうそううまくいかず、決め手に欠けるこのスタイルでは限界を感じました。
やはり終盤の勝負所では「ここで決めないとダメ」という局面があり、そこで詰みや必至を決めないとなかなか勝てません。
うーん、勝てない・・そんな頃に出会ったのがこの棋書でした。
徐々に明らかにされていく、我が家のトイレに置いてある棋書シリーズ第3弾「振り飛車ワールド」です。
この「振り飛車ワールド」シリーズは2ヶ月に1巻ずつ刊行され、全部で10巻ほど発売されましたが、現在は休止のような感じになってます。
見た目は普通の棋書なのですが、内容は雑誌のような感じで作られていて、棋士のロングインタビューや指定局面戦、いくつかの講座やエッセーなどから構成されてます。
雑誌として読む分にはそこそこ面白いんですが、棋書としてはややインパクトに欠け、雑誌と思うと値段が高いので購入意欲がなかなか湧いてこない、そんな微妙なシリーズでした。
というわけでいつも立ち読みで済ませてたんですけど、この1冊だけ購入を決意しました。決意したポイントは以下の2点です。