ずっと見て見てないフリをして過ごしてきたこの本ですが、ついに手にとってしまいました。「ようこそひふみんワールドへ」と書かれた恐怖の一冊です。
まずは加藤一二三写真集のような出だしで始まります。ラストショットはいくつもの鰻重たちに囲まれるひふみんの笑顔ショット。うーんステキ。
まあ内容に関しては、なんとなく推して知るべしというところ。ただし、表紙で既に「ひふみん」というワードを使っているあたり、作為を感じますね。
さて、いきなりですが本書の最大の見所は「ひふみん戦法占い」です。どういうものかというと、まあよくある2択の選択肢を選んでいって、あなたの性格は?みたいな女子が好きそうなタイプの占いです。
本書の占いは、あなたにおすすめの戦法を占ってくれるという優れもの。まずかなりどうでもいい、ひふみんや将棋にちなんだ選択肢を進んでいきましょう。
START! あなたの好きな色はどっち? A:ブルー系 B:モスグリーン
Aを選んだあなた→ あなたの好きな曲はどっち? A:レクイエム B:大ミサ曲
Bを選んだあなた→ あなたの好きな映画はどっち? A:アマデウス B:ベン・ハー
という感じでどうでもいい2択が続きます。そして、最終的に4つのおすすめ戦法に振り分けられるのです。それが以下4つ。
原始棒銀
矢倉棒銀
角換わり棒銀
対振り飛車棒銀
、、、フフ、、そして左下にひふみん直筆サイン(と思われる)で「棒銀はよい戦法だ」と書かれております、、フフフ、、
さて、それはさておき内容で気になった箇所がひとつありました。羽生さんとのトークで、ひふみんがタイトル戦で音がうるさいので滝を止めたという逸話の話。ひふみんが、3回ほど止めましたと言うと、羽生が、いや少なくとも5箇所の対局場で聞きましたよ、という話のあとです。
滝の話自体は有名なので知っていましたが、ひふみんが事前に「滝が観光スポットになっていないことを確認してから、滝を止める事をお願いしていた」ことは知りませんでした。まあどうでもいいですね。
そういえば以前、加藤一二三伝説という、将棋サイトで最も面白いサイト(ただし1ページのみで構成される)があったんですが、いつのまにか無くなったんですかね。検索しても出てきませんでした。非常に残念です。
まだぼくが将棋を始めたばかりの頃、新聞の将棋欄で「加藤一二三九段」と書かれているのを見て、そこそこ本気で千二百三十九段ってあるのかとしばらく思っていたことはここだけの秘密です。
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推奨棋力:ひふみんファン初段以上